今年の発症は例年より早い。
予防薬の服用を10〜14日前に

 花粉症患者の方にはユウウツな季節がやってきた。東京都によると都心での花粉の量は、例年よりもやや多めとか。
 「例年の調査では東京都全体の有病率は20%にのぼります。10年前にくらべると2倍で、とくに30歳から44歳のちょうど働き盛りの年代が40%と高い。悪いことに年々患者さんは増えています。」

 手遅れにならない早めの対策が一番。例年2月の中旬、ちょうどバレンタインのあたりが飛散開始の時期にあたるが、今年はいくらか発症が早めになりそうとの話。
 「予防薬(抗アレルギー剤)を、症状が出る10日から14日前に服用すると効果的です。花粉症は一度かかると治りませんから、早めの予防がぜひとも必要なのです。」

 では、薬を飲むほかに、どのような手段を選べばいいのだろう。
 一般には花粉症マスク、メガネは効果があるから準備した方がいい。そのほかの注意点は干した布団を取り込む際、丹念に叩き花粉やチリを落とす。外出先から帰宅したときに、同じように服をはらい花粉をつけたままにしない−など、基本的なことを守るしかなさそうだ。

 花粉症のほかに増えている疾病はメニエール病。ピーという音や耳がふさがる感じがして、めまい、耳鳴りをともなう症状が特長だ。
 「仕事疲れ、睡眠不足が原因とされています。耳鳴りがまる1日以上つづくようなら、検査を受けてください。血液の循環をよくする薬やビタミン剤で治ります。」

 花粉症にしてもメニエール病にしてもユウウツこのうえない。早めの予防をぜひ心掛けたいものである。